DSMのパーソナル栄養

DSMはデジタルヘルスプロバイダー“Panaceutics社”と提携。health and wellnessのための“affordable” productsの上市を目指すとの記事。

DSMは、Panaceutics社の Nutrition personalized productsをAmericas, Europe、Asiaで販売し、personalized nutrition fieldでのプレゼンス強化を図るとのこと。Panaceutics社は、digital health platformsと独自のrobotic technologyを組合せて、個々人のニーズと健康状態に合わせた製品(‘gel pack’)を迅速に製造する技術を保有。personalized therapies space で、data-driven personalization(データ駆動型パーソナライゼーション)のスケールアップを目指している。ヘルスケアの新領域として、personalized medicine and nutritionを製造・供給する“one-size-fits-all” approachを提供。Panaceuticsは、日々の習慣、ゲノミクス、バイオマーカーに関するデジタルデータを組み合わせて、費用対効果の高い個々人のための製剤を調整する技術(特許保有)に基づくon-demand robotic manufacturing platform を用いて、ready-to-consume, shelf-stable packaged productをorganic food purees or gel suspensionsとして調製し、供給。DSMは、栄養ビジネスを拡大するために、US$3.4 billionを確保し、栄養分野における戦略的な資金活用を図っている。venturing portfolioは、 nutrition sector, solar, 3D printing and the biomedical materials marketsとのこと。

■ Panaceutics :https://panaceutics.com/
Personalized Formulations Produced in Innovative Forms
Flavorful Gel and Puree Combinations of Same Actives

■ Mixfit:https://gomixfit.com/

 

ゲノミクス、バイオマーカーに関するデジタルデータなどをベースにして、個々人にあった栄養成分(の組み合わせ)を導き出し、適切なもの(サプリメントなど)を提案するシステムを提供するStart-upが散見されるようになってきていると感じる。Panaceutics の場合、ゲル状で個々人のデジタルデータに基づく製品を提供する様子である。パーソナル栄養は、個々人に必要なものの特定、提供形態、製造法、嗜好性、受発注システム、配送方法、効果検証等々、いろいろな要素が必要になってくると考える。従って、1社で全てを賄うことは難しいのではないだろうか?それぞれの分野でのエキスパートが参加して初めて成立するような分野のようにも思われる。大手のDSMとPanaceutics で、どこまで「パーソナル栄養」ビジネスを確立できるのか注目したい。

極低糖質の食事療法「ケトン食」

在宅訪問管理栄養士の方が、厚生省ホームページに掲載されている資料にもある「てんかん食」(含「ケトン食」)について、平易に説明している解説記事。平成28年度の診療報酬改定で新たに「栄養食事指導」の対象となった食事療法とのこと。

ケトン食は1921年発表以来、さまざまな研究が行われ、近年では難治性のてんかん患者の発作を軽減することが報告されている。歴史のある食事療法だが、医師や管理栄養士の医学管理のもとで行う必要があるため、日本ではあまり普及していないとのこと。「てんかん食」では、エネルギー源となる栄養素を偏らせ「あえて栄養バランスを崩して摂取する」ことが特徴で、高脂質・低糖質食。低糖質食で、体内の糖質が不足、肝臓で脂肪が分解されて「ケトン体」が生成。ケトン体は、脳をはじめ体のエネルギー源として利用。体内のケトン体が増えることで、てんかん発作が起こりにくくなる仕組みについてはまだ不明。てんかん食には「ケトン食」「修正アトキンス食」「低グリセミックインデックス食」「中鎖脂肪酸食」などがあるとのこと。

■ てんかん食
 「ケトン食」:「脂質:糖質+たんぱく質」の比を3対1から4対1に調整したもの。
 「修正アトキンス食」:1日の糖質の摂取量を10から15グラム程度に抑えるもの
 「低グリセミックインデックス食」:血糖値の上昇が穏やかな食品を選んで食事をする方法
 「中鎖脂肪酸食」:体内で燃焼されやすい中鎖脂肪酸(MCT)を活用し、脂質の摂取量を増やして必要なエネルギーを確保する食事

■ ケトン体(Ketone bodies):アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸)、アセトンの総称。脂肪酸ならびにアミノ酸の不完全代謝産物。

ケトン体ダイエット、ケトジェニックダイエットなどと言った言葉をよく耳にするが、脂肪燃焼しやすい体質にするということらしい。栄養バランスをかなり崩すことになるようなので、実施するなら、素人的には専門の方のアドバイスを受けて行った方がよさそうに感じました。上記のてんかん食は、医師や管理栄養士の医学管理のもとで行う必要があるとのこと。また、メカニズムは不明だが、歴史的に実績のある方法の様子。早く、正確なメカニズムが明確となり、より効率的な食事療法になって行くことを期待します。