“Clean label”の定義とは?

“Clean label”の定義論議に関する記事。食品コンサルのHartman社によれば、結論は、one singular definitionはなく複雑で多次元的だが、大まかに言えば、clean foodsは、「できるだけ自然の状態に近いもの」ということで、消費者のgolden standardになっているとのこと。

Clean labelについて、”Fresh, real, and less processed”が互換的に使用される言葉。消費者は、products free-from additives and artificial ingredientsを求めており、購入品に使用された成分を把握することが重要と考えている(米国消費者 78%)。しかし、次第に、特定の健康強調表示、製造業者/ブランド、および原産国/地域などにも拡大してきている(成分⇒製法⇒製造者・・・・・)。”Anything that they (消費者が)don’t recognize, understand, or think is necessary ends up in that unclean space.”(わからないものは、全てuncleanとするという意味か?)。このようなclean trendは、 ‘kitchen level’ ingredientsに向かっている模様。clean labelの共通理解(the fewer ingredients the better. 成分数が少ない方のが良い)は変化しており、数に対しては柔軟。例えば、Kelloggの“Take Kashi’s fire roasted frozen quinoa bowls ”は、20種の成分から成るが、全てwell-stocked kitchenにあるもので、‘kitchen level’ ingredients.。例外もあり、almond milkのようなplant-based dairy alternativesは、carrageenanや sunflower lecithinなどたくさんの素材を含んでいても受け入れられている。基本的にplant-based thingsで、従来よりもmore healthier and sustainable alternativesであれば良い様子。メーカーは、new processing and production technologicalを開発し、どう市場が反応するのかを見るという「推測ゲーム」をしている状況とのこと。’clean’ is always evolving.”

■ Hartman Group :https://www.hartman-group.com/
We Translate Consumer Behavior and Food & Beverage Culture Into Growth Opportunities For Our Clients

■ the most accepted ingredients: natural flavors (59%), natural colors (57%), flour (55%), vegetable oil (50%), and sugar (50%).
■ Moderately accepted ingredients:antioxidants (48%), corn starch (41%), whey protein (37%), soy protein (36%), and gelatin (32%).
■ chemical-sounding name : hydroxypropyl methylcellulose (HPMC), microcrystalline cellulose (MCC), carboxymethyl Cellulose (CMC), caseinate, monosodium glutamate (MSG).⇒これらは、’no-fly’ list(搭乗拒否リストから転じて、negative listの意味で使用している様子)に掲載されているとのこと。

 

Clean label認証マークを与えたり、ingredient名からCleanか否かを判断する以下のようなサイトなども存在します。
 ■ Clean label certification project:https://www.cleanlabelproject.org/certification/
 ■ GoCleanLabel Cerified: https://gocleanlabel.com/

しかし、Clean labelという言葉でイメージすることが、人や組織・団体によって異なり、定義するには矛盾に満ちている様子が記述されていると感じました。従って、当初の「(表示に記載されている)成分数が少ない方が良い。」という共通理解は、時とともに変化したり、拡大してきているのだと思われます。「自然」・「天然」だから、安全で体に良いとは限らないと思います。長い歴史の中で、食するのに適する加工法や調理法が開発されたり、役割の分担化に伴い、食品の保存や流通が必要となり、それに伴い、安全性を確認しながら、安定性、保存性、味・香気・食感の改良などを行うための成分が開発されてきた。それらが、「自然っぽく」ないというだけで、全て否定してしまうのは疑問が残ります。‘kitchen level’ ingredientsのみに固執するのではなく、科学的な視点に立って、これまで使われてきたその他の成分も上手に使いこなしてもよいのではと考えます。

「Acrylamide Toolbox 2019」(第15版)

FoodDrinkEurope(FDE)は、様々な食品中でのアクリルアミド生成やその低減に関する知識を集録した「Acrylamide Toolbox」(第15版)を発行してきた。2018年EUのアクリルアミド規制(製品中のアクリルアミド量の調査・削減を義務化した法律)施行に対応して、研究レベルから工業規模の食品加工までの新たな科学的および技術的知見を追記した最新版を発刊とのこと。

食品・飲料業界とEU各国当局間の15年以上の協力で、アクリルアミドの生成経路と曝露量を低減する介入ステップを検討するという業界の継続的な取り組みの成果物。コーヒーなど、特定の製品カテゴリーにおけるアクリルアミドの形成を防止および減少させる可能性があるさまざまな介入ステップが紹介されているとのこと。

■ Acrylamide Toolbox 2019 : https://www.fooddrinkeurope.eu/uploads/publications_documents/FoodDrinkEurope_Acrylamide_Toolbox_2019.pdf

■ 主たる変更点:

1. potato-based snacksとフライドポテト用のツールの徹底的な区別。
2. コーヒーとコーヒー代用品(主に穀物とチコリをベースにしたもの)を別カテゴリーとする。
3. 分析とサンプリングの方法の改訂。
4. 特定の食品中のアクリルアミドの分析方法に関する欧州委員会規則およびCEN標準化作業に基づいた分析要件。
5. 欧州委員会規則(EU)2017/2158を実行するためのガイダンス
6. 研究開発資源が限られている中小企業を含む個々の製造業者を支援する内容。

■ FoodDrinkEurope(FDE): https://www.fooddrinkeurope.eu/

 

成分と製法の関係で、アクリルアミド含有量が多くなりそうな製品カテゴリー毎に、アクリルアミドの低減方法についてレシピやプロセスでの留意点が記載されている。欧州に輸入されるものについても法律の対象になっており、アクリルアミドを低減するよう努めなければならない状況にて、参考になるツールだと思われる。米国でも、スターバックスが、アクリルアミド問題で訴訟となっているようなので、注意や配慮が必要と思われる。