egg replacement ingredientの需要は?

卵を使わない加工食品の需要が増加しているが、消費者の満足度に見合う品質を備えた商品の開発にはまだ課題ありとの記事。

free-from foods movementは、欧州中で勢いを増し続けている。egg-free mayonnaiseといった商品も以前より入手容易の状態。Zion Market Research社 の市場予測では、egg replacement marketは2025 年までに5.8%成長。欧州は、2018年に世界的な卵代替市場の‘significant share’を占めており、bread and bakeryにおけるegg replacement ingredientsは‘huge demand’があるとのこと。さらに、sauces and mayonnaiseでの需要も大。欧州全域で、動物愛護や持続可能性、健康、アレルギー問題への意識の高まりにより、animal-based proteinsの消費を減らし、plant-based movementに後押しされてegg-free products需要が促進。成人の26%(35歳以下では35%)は、plant-based vegetarian productsが、eggs/dairyを用いたvegetarian productsよりも魅力的であるとの感覚。plant-based foodにはhealth haloがあり、’Vegan’ and ‘plant-based’ claimsはbuzzwordsになっていて、単なる’egg-free’よりもはるかに多くのことを網羅して共鳴して響く言葉(plant-based languageに共鳴大)。動物愛護の観点から、‘free-range’(放し飼い)も魅力的な言葉。egg-freeの需要は強いものの、業界では卵をレシピから除外した際の品質への懸念に対処する必要に迫られているとのこと。”Enjoyment”は、いかなる食品でもKey となるので、 taste and texture of egg-free products are the major barriers。 Camden BRIは、egg-free製品開発に関する研究プロジェクトを開始。plant-based alternativesが求められている所で卵を使用しているbakery products, meat replacements, chilled desserts, confectionery and other productsが対象。卵は非常に用途の広い素材で、製品にさまざまな機能を付与(unique multi-functional ingredient:moisturisation, aeration, emulsification, enriching, colour and shine, and structure forming.)。機能を代替する手段は、[vegan or allergic] categoriesの一方or両方に分類される消費者を対象にした製品を開発になる。natural, allergen-free and functional alternativesに焦点。ブランド力が有効で、差別化に4つの戦略:①offering different packaging and formats; ② backing product launches with marketing spend; ③bringing new products flavours and varieties to market; ④delivering on availability.

■  CamdeBRI:https://www.campdenbri.co.uk/
Science and technology for the food and drink industry
Practical scientific, technical, regulatory and information support – helping businesses succeed.
With industry for industry – 2,500 member companies in 80 countries.

 

Impossible FoodsやBeyond Meatなどが推進しているMeat alternativeが、急激に浸透・定着化してきていると感じる。そのような動きが、肉代替以外にも波及している感がある。牛肉代替から、鶏肉、豚肉代替や魚肉代替へ。パテから、ミンチやハム・ソーセージ形状への拡大など、Plant-base foodは拡がりを増している。同様に、アレルギーやSustainabilityの観点から、egg-free/egg replacementの重要も拡大していると感じる。老舗となるJust社は、egg-free mayonnaiseに加えて、液卵のような機能を示す”Just Egg”が好評のようで、米国スーパーでよく見かける存在になってきているように思う。Just社以外でも、卵代替品の開発が盛んになってくる模様。すでに、多くの会社が発売にこぎつけているのかもしれない。卵は、食品の中で、moisturisation, aeration, emulsification, enriching, colour and shine, and structure formingと記載されているように、様々な機能を発揮している。食感や味を形成するのに欠かせない存在である。それをplant-basedで作るには、色々な技術・素材が必要になってくる。食品加工技術の腕の見せ所かもしれない。

Givaudanと食品加工プロセス装置のBühler社が、Start-up支援で連携

Givaudanと、食品加工プロセス装置のBühler社が、破壊的な(「disruptive:破壊的な」が、innovativeより多く使われるようになってきたように感じます)技術・製品のスケールアップや商業化を目指すStart-upを支援するため、起業家をスイスの夫々のinnovation centresに迎い入れ、指導・支援する(mentor)ことで、パートナーシップを締結とのこと。

ここ数年、Givaudanは、MassChallengeやEIT Food Accelerator Networkを介してStart-upsとコラボしたり、コーチングしてきたことが背景。2050年100億人が食べて行くには、radical innovationなしにはできない。エコシステム全体のenergy, passion and skillsを活用する必要があり、Start-upsが重要な役割を果たすとの考えが根底にあるとのこと。GivaudanとBühlerは、MassChallengeの創設メンバーで、EIT Food Accelerator Networkのパートナーであり、スイスETHとEPFL (Ecole polytechnique féderale de Lausanne)、 Nestléとともに「Future Food – A Swiss Research Initiative (“Future Food Initiative”)」を立ち上げた仲間(基金$4m)。求めているのは、alternative proteins, sustainable animal feed, food safety, food fraud, authenticity, natural ingredients for food applications (colors, preservatives), flavors, nutrition (particularly fibre, sugar, fat and salt reduction), ingredients with proven health and nutrition benefits, and gentle processingの分野で技術開発しているStart-ups。Givaudanにとっては、collaborative innovation戦略の一環。新設したInnovation Centreは、優れたStart-upsに、Givaudanのtechnology, expertise and capabilities を活用するための完璧な環境を提供。Bühlerは、Givaudanの施設を補完するcollaboration spaces, laboratories and technology and scale-up facilitiesを備えたCUBICを開設しているとのこと。

■ Bühler:https://www.buhlergroup.com/global/en/home.htm
food processing technologies, including milling, grain, quality, hop optical sorting, data services, value nutrition (extrusion, aqua feed, pet food); consumer foods: coffee, biscuits, wafers, chocolate, cocoa, nuts; and advanced materials: including optics, coatings, die casting, lithium battery, optics (sensors, camera coatings)の専門性あり
⇒ CUBIC :https://www.foodnavigator.com/News/Food-Safety-Quality/Take-a-look-behind-the-scenes-of-Buehler-s-CUBIC-innovation-campus

■ Givaudan : alternative proteins; flavor creation and application; enabling sugar, salt and fat reduction and replacement, natural functional foods and H&W ingredients, regulatory and consumer insights and analytical and food science で支援.
⇒ Innovation Center :https://m.foodingredientsfirst.com/news/strong-innovation-culture-givaudan-opens-new-us120-million-flagship-innovation-center-in-zurich.html

■ MassChallenge:https://masschallenge.org/
Headquartered in the United States with locations in Boston, Israel, Mexico, Rhode Island, Switzerland, and Texas, MassChallenge strengthens the global innovation ecosystem by accelerating high-potential startups across all industries, from anywhere in the world for zero-equity taken.

■ EIT Food Accelerator Network:https://www.eitfood.eu/entrepreneurship/projects/eit-food-accelerator-network-fan-2019

(上記URLに接続不可であれば、下記URLで概要をご確認ください。)

https://eit.europa.eu/news-events/news/eit-food-accelerator-network-announces-second-cohort-agrifood-start-ups
The existing EIT FAN (Food Accelerator Network) programme will be expanded to 5 acceleration hubs based in UK, ES, CH, IL and DE thereby enabling greater business impact from European research and innovation.

 

食品関係のグローバル大手各社は、筋の良いStart-upsの囲い込み施策を展開している感じ。最終的に、実用化・製品化に至るには、実際にモノを作るための加工技術・装置の手当てが極めて重要。従って、食品加工プロセス装置の開発を専門とするBühlerの位置付けが大きくなると考える。Start-upsを支援するためのinnovation centresをスイスに置くこともポイントになるように思う。近隣に、ETHなど食品加工技術や分析・解析に優れた研究機関が多いことを活用できそうに感じる。どんなStart-upがステージアップしてくるか注目したい。

SweeGen社: ステビア甘味料 Reb EについてGRAS No Objection Letterを取得

SweeGen社が、Bestevia Reb D and Reb M stevia sweetenersのGRASについて、FDAからのno objections letters取得。GRAS notificationの状態になった模様。加えて、Reb EについてもGRAS No Objection Letterを取得との記事。

(Reb : Rebaudiosideの略。ステビオール配糖体)

製品名をBestevia e+(GRASで使用した名称は、BESTEVIA® Rebaudioside E (“Reb E”))とした最新のステビア甘味料は、plant-based bioconversion processで製造され、Reb E 95%、Reb M(50ppm以下)、および他ステビア化合物を含んだ製品。Bestevia e +は砂糖に近いmouthfeel とtasteを呈し、cane sugarと同等の価格で、100%砂糖低減ソリューションを提供可とのこと。CacaColaとPepsiCoが、各々特許化しているReb M and Reb D使用飲料アプリを越える減糖ソリューションとして製品化したもの。飲料業界は、(CacaColaとPepsiCoの)既存IPを尊重していて、飲料に使用できるReb M+Reb Dを超えた新しいステビア分子を求めていた。Bestevia e +(Reb E)は、飲料、乳製品、スポーツ栄養、調味料、パン屋など、さまざまな用途で砂糖と人工甘味料の削減に貢献するはずとの主張。

(上記の図表が見づらい方は、下記をクリックしてPDFファイルでご参照ください。)

Rebaudiosideの構造

 

ステビア抽出物から得られる甘味物質には、様々な化合物が存在する。その中の、ステビオール配糖体であるRebaudioside(Reb)については、Coca-ColaとPureCircleの研究開発チームが、上図にあるようにReb A~Mの味プロファイルなどを調べ、Reb MとReb Dの混合物がもっとも好ましい味質であることを報告(Development of Next Generation Stevia Sweetener: Rebaudioside M、Foods 2014, 3, 162-175)。ステビア甘味料の課題であった後味の苦味がない成分組成が提案されていた。その後、Cargill-EvolvaやDSMなどが、発酵法によるReb M+Reb Dの製品化を果たしたり、PureCircleなどによりステビア抽出物からの精製と酵素変換によるReb M+Reb Dの製品化がなされたと記憶。今回の記事は、Reb Eの製品化を報じている。上記の図表にあるように、天然にはReb Eも存在。新たに、このReb Eを製品化したと解釈される。しかし、これまでReb Eに関する報告があまりなく、甘味度や含有量も少なかったと思うので、やや混乱気味。plant-based bioconversion processで製造とあるので、精製と酵素変換で糖部分の構造変換を行って、目的とする構造としたと思われる。Reb Eの性質については、あまり語られてこなかったので、唐突感があるため頭の整理がつかないというところ。市場に出てくると、その評価も定まってくると思われるので、どのような反響になるのか注目したい。