植物由来の天然赤色色素 (Carmine alternative )

植物由来の天然赤色色素 (Carmine alternative )

Chr. Hansen(Commercial Development, Natural Colors Division)が、10年間にわたる伝統的な育種プログラムの結果、昆虫(コチニールカイガラムシ)由来の天然赤色色素であるcarmineに代わるnatural red alternativeを産生するサツマイモ新品種Ipomoea batatasを商品化。このサツマイモ由来色素製品4種を発売予定(① A powder. ② A more pinkish-red, cost-effective blend with more black carrot inside. Two blends with safflower which produce: ③ A bright tangerine orange and; ④ A red with a more orange tone.)とのこと。

natural colorの需要増に伴うcontingency plans(緊急時対応策の意か?)となるため、ラテンアメリカでの通年収穫の生産とし、需要予測に合わせて毎月の生産計画を微調整することも可とのこと。育種された後、取扱い、運搬法、抽出法などを完成させ、植物を基調とした鮮やかな赤色色素が得られ、carmineや合成色素に代わる天然代替品とすることができたとのこと。Carmineなしでは、off-tasteするリスクなしに作ることができなかったfire-engine red colorを作り出すことができるようになったとのこと。表示は、米国では“vegetable juice (color).”  EUと残りの国々では“sweet potato concentrate”となる。多くのアントシアニン類は、pHの影響大だが、この色素は、他のアントシアニンに比して安定。精製品は、bright red でブレンドで様々な色を作ることが可。“Color is key in food, not only of flavor and quality, but also of emotions and feelings.” Clean labelトレンドは継続しており、「Clean lable」で13%のCAGR。Clean label製品は、2017年の世界の新規飲食品発売の29%。食品・飲料メーカーは、このトレンドに合わせて製品開発をする clean label strategy をとっている。他方、Chr. Hansenは、 carmineの世界No.1サプライヤーでもある。Carmineは、昆虫由来の最も安定なbright red and pink colorの供給源。昆虫食に対する理解が深まれば、これまで以上に普及する可能性もあるとChr. Hansenは見ているとのこと。

 

Natural, Clean label, Plant-basedといったトレンドがここ数年続いている。sustanabilityの観点も加わるため、植物性の天然素材が好まれている。伝統的な育種法を用いて、10年かけて開発したとのこと。non-GMOとしたいという想いもあったのだろうと思う。”Natural Colors Division”という部署名をかけての開発だったのかもしれない。自然のものが、全て安全で、体に良いとする考え方には落とし穴があるように思うが、自然に学び、活用することは重要と考える。Chr. Hansenの地道な努力に拍手したい。