SweeGen社: ステビア甘味料 Reb EについてGRAS No Objection Letterを取得

SweeGen社が、Bestevia Reb D and Reb M stevia sweetenersのGRASについて、FDAからのno objections letters取得。GRAS notificationの状態になった模様。加えて、Reb EについてもGRAS No Objection Letterを取得との記事。

(Reb : Rebaudiosideの略。ステビオール配糖体)

製品名をBestevia e+(GRASで使用した名称は、BESTEVIA® Rebaudioside E (“Reb E”))とした最新のステビア甘味料は、plant-based bioconversion processで製造され、Reb E 95%、Reb M(50ppm以下)、および他ステビア化合物を含んだ製品。Bestevia e +は砂糖に近いmouthfeel とtasteを呈し、cane sugarと同等の価格で、100%砂糖低減ソリューションを提供可とのこと。CacaColaとPepsiCoが、各々特許化しているReb M and Reb D使用飲料アプリを越える減糖ソリューションとして製品化したもの。飲料業界は、(CacaColaとPepsiCoの)既存IPを尊重していて、飲料に使用できるReb M+Reb Dを超えた新しいステビア分子を求めていた。Bestevia e +(Reb E)は、飲料、乳製品、スポーツ栄養、調味料、パン屋など、さまざまな用途で砂糖と人工甘味料の削減に貢献するはずとの主張。

(上記の図表が見づらい方は、下記をクリックしてPDFファイルでご参照ください。)

Rebaudiosideの構造

 

ステビア抽出物から得られる甘味物質には、様々な化合物が存在する。その中の、ステビオール配糖体であるRebaudioside(Reb)については、Coca-ColaとPureCircleの研究開発チームが、上図にあるようにReb A~Mの味プロファイルなどを調べ、Reb MとReb Dの混合物がもっとも好ましい味質であることを報告(Development of Next Generation Stevia Sweetener: Rebaudioside M、Foods 2014, 3, 162-175)。ステビア甘味料の課題であった後味の苦味がない成分組成が提案されていた。その後、Cargill-EvolvaやDSMなどが、発酵法によるReb M+Reb Dの製品化を果たしたり、PureCircleなどによりステビア抽出物からの精製と酵素変換によるReb M+Reb Dの製品化がなされたと記憶。今回の記事は、Reb Eの製品化を報じている。上記の図表にあるように、天然にはReb Eも存在。新たに、このReb Eを製品化したと解釈される。しかし、これまでReb Eに関する報告があまりなく、甘味度や含有量も少なかったと思うので、やや混乱気味。plant-based bioconversion processで製造とあるので、精製と酵素変換で糖部分の構造変換を行って、目的とする構造としたと思われる。Reb Eの性質については、あまり語られてこなかったので、唐突感があるため頭の整理がつかないというところ。市場に出てくると、その評価も定まってくると思われるので、どのような反響になるのか注目したい。

Senomyx:羅漢果由来のhigh-potency sweetening compound、“siratose”開発

Senomyxが、羅漢果に極微量存在するzero-calorie, high-potency sweetening compound、“siratose”の発酵生産株を開発、POC( proof of concept)完了とのこと。

市販のmonk fruit extractsよりもはるかに優れ、Reb. Mよりも、more potent, better-tasting, more soluble, and more stable in low PH beverages such as carbonated soft drinksとアナウンス。現在、低レベルだが、“siratose”を産生する2株を取得。製品化に向けて、収率とコスト目標をクリアするため最適化を図る必要ありという状態。2019年末までに、GRAS notificationを受けられるよう計画。300万を超えるサンプルをスクリーニングし、「天然35 distinct familiesから300種のの甘味料」を特定、そのうちの一つが “siratose”。市販のmonk fruit sweeteners(Mogroside V)とは異なる新規化合物。「発酵」は、natural processだが、(合成生物学的手法を使っているので)消費者が’natural’と考えるかは不明。たとえば、遺伝子組換えパン酵母を使用した発酵プロセスによって製造されるCargillおよびEvolvaの”EverSweet”は、Reb D + Mまたはステビオール配糖体として食品ラベルに記載可だが、‘stevia leaf extract’と記載するのは不可とのこと。“siratose”と表示することになり、消費者には。’chemical’に聞こえるだろうというのがコンサル見解。消費者が持続可能性の利点について教育を受ければ、状況は変わる可能性もあるとのこと。

Senomyxは、2018年第1四半期に$3.1m の収益で$3.8m の純損失を計上、$18.1m のash reservesがあり、債務はない状態で、The company “continues to conduct discussions with third parties in its evaluation of potential strategic alternatives, including the potential sale of the company, with the ultimate goal of enhancing shareholder value,”(売却などを含めて検討しているということか?)以前、Flavor & Fragranceの大手であるFirmenich社がSenomyx社を買収することで両社合意に達したとのニュースを紹介した。その作業が進行していることを意味しているのだろうか?

最後の部分に予定と課題が以下のように記載されていて、Syn-bioを活用した天然物製造を考えている方には参考になるかと思いました。
■ A comparable product is Reb D+M being developed by Cargill and Evolva under the EverSweet brand, which Cargill has said in the past will not be actively marketed as a natural sweetener, although it is “chemically identical to what you’d extract from the stevia leaf.”
■ it would likely not require a GMO label under the new federal GMO labeling law if the micro-organism is used as a processing aid and is not present in the final sweetener.

 

合成物ライブラリーから味覚受容体を用いたスクリーニングで呈味物質や呈味増強物質を見出そうとしていたSenomyxであるが、Clean labelやNatural志向で、探索源を天然物ライブラリーに変更している模様。サンプル数の多さから、甘味受容体を用いる手法は維持していると思われる。化学構造に関する記載がないので、実際は不明だが、Monk fruit由来の極微量成分ということで、おそらく合成生物学的な手法で製造することになると考える。発酵法で製造するものの、生産菌は遺伝子組換え体となる。従って、消費者の受けとめ方がどうなるが気になるところとなるため、記事の後半は、そのような懸念について記述しているのだと思われる。同様な経緯を辿ってきた”EverSweet”が、どのように消費者に受けとめられ、どの程度の売上になっているのか知りたいところです。