Avansya 社: 発酵ステビア甘味料のためのCargillとDSMの合弁会社

CargillとDSMが、2018年11月8日に50:50の合弁会社、Avansya 社設立意向を発表。DSMのBiotech Campus Delft (Netherlands) に本社を置き、“zero-calorie, great-tasting sweeteners through fermentation”を製造・販売するとしていた。ここへ来て、”EverSweet” brandでの販売開始に向けて準備が急ピッチで進行中の様子。

highly sought-after, sweet-tasting moleculesであるReb M and Reb Dを発酵生産。抽出法による製品よりも、more scalable, sustainable and low cost-in-use solutionを提供可。 Avansya社が、 EverSweet brandで販売。2019年夏に、発酵原料供給地に近い米国BlairのCargill siteに発酵工場新設。Cargillと提携関係にあるEvolva社との関係は変わらず、EvolvaからのReb M and Reb Dの供給もある模様。EverSweetの世界市場での拡大を加速するのに必要なためとのことで、新設工場とEvolvaの両方からの供給体制を取るということだろうか?

合弁事業としてのEverSweet brandの発売は今夏以降になるのだろうが、Cargill-Evolvaの提携関係で開発してきたReb. M+Reb.D(ステビア中に極微量存在するReb.MとReb.Dの適切な配合で、味質が良く、かつ、後味のよい甘味料製剤になるとしている)もEverSweetという製品名での発売も発表されていたと記憶。それが、既に発売済みなのか否かとその販売状況が知りたいところです。Evolvaの増産計画もアナウンスされており、Cargill-Evolva, DSM, それぞれの立ち位置がどんな感じなのかや、さらにAmyrisもReb. Mの発売を予定しているということなので、発酵ステビア甘味料というカテゴリーがどのような姿になっていくのか興味深い。また、天然物を合成生物学的な手法などを駆使して発酵生産した発酵「天然物」に対する消費者のperceptionがどんな感じになるのか見てみたいところです。

【関連情報】

■ DSM:バイオテクノロジーセンターをオランダに新設:https://www.dsm.com/countrysites/japan/ja_JP/media/press-releases/2017/05/new-biotech-center-delft.html

研究開発拠点『the Rosalind Franklin Biotechnology Center』をオランダのデルフトに開設

■ Sweetness joint venture: Cargill and DSM partner to establish Avansya:https://m.foodingredientsfirst.com/news/sweetness-joint-venture-cargill-and-dsm-partner-to-establish-avansya.html

■ Evolva agreement with Cargill unimpacted by major sweetness tie-up :https://www.foodingredientsfirst.com/news/evolva-agreement-with-cargill-unimpacted-by-major-sweetness-tie-up.html

The Swiss-headquartered company has stressed that Evolva’s royalty rights on EverSweet and their existing agreement with Cargill will remain unchanged as a result of the upcoming joint venture.

 

食品品質の発酵コラーゲンが登場するか?

Geltor – a San Leandro-based start-up producing collagen proteins via microbial fermentation for the cosmetics industry – is gearing up for the 2020 launch of commercial quantities for the food industry after completing an $18.2m Series A round led by Cultivian Sandbox Ventures and supported by GELITA, ADM Ventures, Cavallo Ventures and Box Group.

コラーゲンを微生物発酵で製造するGeltor社が、2020年に食品品質の発酵コラーゲンを発売するため、$18.2mを調達とのこと。Geltorは、synthetic biology techniquesを活用して、 動物性コラーゲンとnature identical なコラーゲンの製造や、tailored nutritional and functional properties (eg. different stiffness or melting properties or amino acid profiles)を有するhighly customized proteinsの製造を目指して設立。 agar, pectin, starches, and gumsのようなvegan用ゼラチン代替はあるが、ゼラチンとは物性が異なる。cosmetics, confectionery, sports nutrition or other industriesでは、①(動物性コラーゲンで限られた範囲での製品開発をしてきたので、)highly customized proteinsの必要性。②動物由来成分の除去(ハラール、コーシャ―、BSE対応) ③持続可能な供給源の探索というニーズが存在。コラーゲンが、動物由来であることを知る消費者は31%程度。2020年までにGRAS認定を目指すとのこと。

BSE問題が大きく取り上げられて以来、動物性コラーゲンやゼラチンの使用が嫌われている。しかし、食品加工品、香粧品、医薬製剤などの製造において、コラーゲンやゼラチンの機能は必要なもので、同様な物性・機能を持った素材が求められている。①~③をクリアする素材ができてくると需要も大きいのではと考える。ただ、GMO-freeとしているが、発酵原料はGMO-freeだが、生産菌はGM技術を使っているということなら、消費者の受容性がどうなるのかを見極めたいところです。発酵ステビア(Reb. M、Reb. D)が市場に出てくる予定なので、それが、どの位浸透するかで判断できるのではと思います。

  • Geltor社: http://www.geltor.com/
    Geltor creates designer collagen and other high-value protein technologies that deliver unprecedented functionality and benefits.
    Geltor is bringing proteins like collagen into the 21st century with a combination of biology, protein optimization and fermentation.
    The Technology Behind Our Category-defining Animal-free, GMO-free Proteins
    Animal products are a thing of the past.

 

 

 

 

 

 

 

CargillとDSMが、発酵ステビア配糖体でjoint venture設立

CargillとDSMが、new sweetness joint venture “Avansya”社(50-50 partnership)を2019年Q1に立ち上げ予定であると報じられています。両社は、ともに、highly sought-after, sweet-tasting molecules, such as steviol glycosides Reb M and Reb D の発酵生産で、抽出物と同等かそれ以上の量とコストで供給可能となるよう検討してきた。両社技術を融合し、発酵ステビア配糖体を”EverSweet”(Cargellが使ってきたブランド名)というブランド名でで上市する予定とのこと。2019年夏、Blair, Nebraska (US) siteの新しい発酵施設で生産し、non-artificial, zero-calorie, great-tasting sweetener optionsの提供開始する見込み。Joint ventureは、発酵ステビア配糖体(Reb. M及びD)に限定。DSMは、発酵などバイオテクノロジーに関する技術、Cargillは、甘味料市場での実績とアプリケーション開発、原料供給など、互いの強みを組み合わせるとのこと。社名は、DSMがReb.Mのブランド名として使っていた’Avansya’、ブランド名はCargillが使っていた’EverSweet’とするなど、50:50のJoint ventureであることを感じさせる配慮がなされているように思います。

Sweetness joint venture: Cargill and DSM partner to establish Avansya
Foodingredientsfirst 08-Nov-2018

同じ製品を同じような手法で開発し、競合とみなされてきた両社が、上市という段階でJVを設立することにしたのは、かなり思い切った提携に思えます。。天然であることを強調して抽出および酵素変換で味質の良いステビア配糖体を製造するグループや、Amyrisの発酵Reb M参戦の話題などがある中で、戦略的で利口なやり方と感じます。こんな大胆なことをする本音の部分を聞いて見たい気がします。

‘A match made in heaven’: Cargill and DSM team up to bring fermentation-based sweeteners to market
Foodnavigator 08-Nov-2018 at 18:46 By Elaine Watson


Cargill and DSM – who have both independently developed steviol glycosides via microbial fermentation – are now teaming up in a bid to accelerate their development under the Eversweet brand.

上記の記事では、製造法について、若干ふれています。genetically engineered baker’s yeastを用いた発酵生産とのこと。ステビア葉からの抽出で製造するPure-Circle社などから、Do consumers think stevia that’s not from the leaf is ‘natural’?という趣旨の問いかけがなされている様子。今後、発酵ステビア配糖体のロビー活動(genetically engineered bakers yeastを用いた製造法)や、それに対する消費者のperceptionがどのような動きになるのか、注目されるところです。その結果によって、食品領域でのバイオテクノロジーの活用が加速されるのか、現状維持なのかが決まるように思えます。