Amyris社:高純度・高品質のReb M(ステビア甘味料)で競争力に自信

Amyris社は、2022年までに世界のstevia sweeteners市場の30%を、modified yeast strainで製造するReb M (purecareという製品名か?)で占める自信ありとのこと。ライバルにコストと品質で勝てると主張していると感じる記事内容。
ステビア葉からの抽出・精製よりも、効率的で高純度で taste profileが良いこと、水や土地の使用量少ないことがメリット。砂糖を含む甘味料市場は$90bn。うち$10bnはother alternatives(砂糖以外の甘味料の意?)で、$2bnがステビア。stevia plantがどのようにRebMを産生しているかを研究し、異なる生産プラットフォーム(酵母による発酵生産)を使用してReb Mを効率よく製造するためのプロセスを構築。酵母やその他の微生物は、cannabinoids, sweeteners, flavors, colors and proteins via fermentationのより効率的で持続可能性のある生産プラットフォーム。Cargill(⇔Evolvaと連携)-DSMのEversweet(合弁会社設立し製造・販売するRebM+Dの製品名)よりも、Amyris’s yeast strainsの方が、more efficient, and delivered higher levels of purityであるとの主張。ブラジルでサトウキビ加工工場の隣で、ASR (American Sugar Refining) Group と連携して“purecane”を製造。more efficient and sustainable to produce the same molecule (天然と同じReb M)via a fermentation process with sugar。

■ ASR (American Sugar Refining) Group: the world’s largest cane sugar refiner and one of the world’s leading marketers of sugar and sweeteners.

 

Amyris社が、modified yeast strainを用いた発酵法で製造する高純度・高品質のステビア甘味料Reb M(製品名purecare)の競争力に自信ありとの記事。競争相手を育種した天然ステビア葉からの抽出・精製した製品を提供するPureCircleと、Amyrisと同じ発酵法で製品製造するCargill(⇔Evolva)-DSMの合弁会社が製造・販売するEversweetを競争相手であると想定して、市場占有率30%を目指している様子。天然かGMM(遺伝子組換え)か、成分と純度(Reb M単独なのかReb M+Dの組合せとするか)、コストなど、消費者が受容するポイントがどこにあるかで、勝者が決まってくるように思われる。各社、最終製法が決まって動いていると思われるので、目下リテール食品会社が製品での評価を行っている段階ではないかと想像する。消費者の受容性も含めて、どのような展開になるかで、今後の食品素材の製造法や製品開発の留意点が異なっていくように思われる。

発酵コハク酸

6/24に、「バイオコハク酸」という標題で、下記ブログをアップ。2週間以上経つのに、どういう訳か、このブログだけ読んで頂けない状態が続いています。もしかしたら、「バイオコハク酸」という呼称に抵抗感があるのかと思い、「発酵コハク酸」に変更してみました。どうなるか楽しみです(笑)。

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DSMは、Roquette 社との合弁事業であるバイオコハク酸生産会社:Reverdia 社を解散し、生産工場などすべての権利をRoquette 社に受け渡すとのこと(2012年締結のコハク酸生産契約を解消)。Reverdia 社は、化学成分のコハク酸を初めてバイオ技術を用いて製造することに成功、大規模施設によってバイオコハク酸を商業生産する企業として、「Biosuccinium」を上市し、活動していた。

今後、DSM は独占ライセンス契約を結び、顧客の保護を図る。Reverdia はバイオコハク酸生産技術が持続可能で同市場において競争力があることを証明。Start-up段階を超え、さらに大きな成長を目指すための“Strategic shift”とのこと。カスタマーサービス、注文処理、マーケティング、販売の全事業をRoqutteに統合。現在もほてりや過敏性などの更年期障害に関連する症状を軽減するのに役立つと言われているサプリメント、食品、医薬品などの分野へ提供。最近では、皮膚科学やコスメ分野からの関心も高まっている模様。記事の後半は、DSMのStart-upsへの投資について記載されている。DSMは、skin microbiomeのS-Biomedic社(ベルギー)への投資に興味を示しているとのこと(Lactobacillus rhamnosus GG含有製品、Culturelleを含む)や、スマホアプリMixfit(遺伝子構成、食事、ライフスタイル、健康の目標)を活用したパーソナル栄養のIntelligent Nutrition Assistant (Mina)(ビタミンとミネラルのブレンドのカスタマイズされた混合物を含む飲料を提供するシステム)、アプリ活用と家庭に装備したディスペンサーでビタミン溶液を提供するTespo社、wearable, sensor, lab or health appsからdietary supplement brandsの有効性を測定するBiomarker Labs社など、50社以上への投資。母子栄養市場向けの世界で唯一のプレミックス製造施設建設の計画。BioCare社買収に伴い、microbiome-based事業を統合中とのこと。

■ S-Biomedic.:https://www.sbiomedic.com/
■ Culturelle: https://www.culturelle.com/
■ Gomixfit: https://gomixfit.com/
Mixfit’s connected countertop device, along with the Mixfit App, will change how you approach nutrition by using your personal daily data to deliver a nutrient-rich drink.
■ Tespo:https://gettespo.com/
The smartest way to take your vitamins.
■ Biomarker Labs: https://www.biomarkerlabs.com/
We build personalized nutrition platforms.
White-label solutions for forward-looking supplement brands
■ BioCare:https://www.biocare.co.uk/news/healthy-gut-healthy-you.html
Healthy Gut, Healthy You

 

発酵法で製造されるバイオコハク酸。実際の販売量が不明だが、それなりの規模になっていて、サプリメント、食品、医薬品などの分野へ提供が進んでいるとのこと。バイオコハク酸は、生分解性プラスチックの原料にもなると考えられるので、DSMが手放すのがやや不思議に感じる。記事後半にあるDSMの投資実績をみると、健康・栄養関係、特にパーソナル栄養やGut healthなどの健康事業に注力しようとしていて、選択と集中を行っているように見える。種まきをした多くのStart-upsを、どのように育成し、統合して、新しいビジネスモデルを構築していくのか注目したい。一方、バイオコハク酸事業を受け取るRoquette 社の方は、どのような絵を描いているのか想像がつかない。澱粉製品や植物タンパク質製品を主体にしている企業にみえるので、新たな柱を作ろうとしているのだろうか?こちらも、どのようなポートフォリオの会社にしようとしているのか興味深い。

DSMのパーソナル栄養

DSMはデジタルヘルスプロバイダー“Panaceutics社”と提携。health and wellnessのための“affordable” productsの上市を目指すとの記事。

DSMは、Panaceutics社の Nutrition personalized productsをAmericas, Europe、Asiaで販売し、personalized nutrition fieldでのプレゼンス強化を図るとのこと。Panaceutics社は、digital health platformsと独自のrobotic technologyを組合せて、個々人のニーズと健康状態に合わせた製品(‘gel pack’)を迅速に製造する技術を保有。personalized therapies space で、data-driven personalization(データ駆動型パーソナライゼーション)のスケールアップを目指している。ヘルスケアの新領域として、personalized medicine and nutritionを製造・供給する“one-size-fits-all” approachを提供。Panaceuticsは、日々の習慣、ゲノミクス、バイオマーカーに関するデジタルデータを組み合わせて、費用対効果の高い個々人のための製剤を調整する技術(特許保有)に基づくon-demand robotic manufacturing platform を用いて、ready-to-consume, shelf-stable packaged productをorganic food purees or gel suspensionsとして調製し、供給。DSMは、栄養ビジネスを拡大するために、US$3.4 billionを確保し、栄養分野における戦略的な資金活用を図っている。venturing portfolioは、 nutrition sector, solar, 3D printing and the biomedical materials marketsとのこと。

■ Panaceutics :https://panaceutics.com/
Personalized Formulations Produced in Innovative Forms
Flavorful Gel and Puree Combinations of Same Actives

■ Mixfit:https://gomixfit.com/

 

ゲノミクス、バイオマーカーに関するデジタルデータなどをベースにして、個々人にあった栄養成分(の組み合わせ)を導き出し、適切なもの(サプリメントなど)を提案するシステムを提供するStart-upが散見されるようになってきていると感じる。Panaceutics の場合、ゲル状で個々人のデジタルデータに基づく製品を提供する様子である。パーソナル栄養は、個々人に必要なものの特定、提供形態、製造法、嗜好性、受発注システム、配送方法、効果検証等々、いろいろな要素が必要になってくると考える。従って、1社で全てを賄うことは難しいのではないだろうか?それぞれの分野でのエキスパートが参加して初めて成立するような分野のようにも思われる。大手のDSMとPanaceutics で、どこまで「パーソナル栄養」ビジネスを確立できるのか注目したい。

Avansya 社: 発酵ステビア甘味料のためのCargillとDSMの合弁会社

CargillとDSMが、2018年11月8日に50:50の合弁会社、Avansya 社設立意向を発表。DSMのBiotech Campus Delft (Netherlands) に本社を置き、“zero-calorie, great-tasting sweeteners through fermentation”を製造・販売するとしていた。ここへ来て、”EverSweet” brandでの販売開始に向けて準備が急ピッチで進行中の様子。

highly sought-after, sweet-tasting moleculesであるReb M and Reb Dを発酵生産。抽出法による製品よりも、more scalable, sustainable and low cost-in-use solutionを提供可。 Avansya社が、 EverSweet brandで販売。2019年夏に、発酵原料供給地に近い米国BlairのCargill siteに発酵工場新設。Cargillと提携関係にあるEvolva社との関係は変わらず、EvolvaからのReb M and Reb Dの供給もある模様。EverSweetの世界市場での拡大を加速するのに必要なためとのことで、新設工場とEvolvaの両方からの供給体制を取るということだろうか?

合弁事業としてのEverSweet brandの発売は今夏以降になるのだろうが、Cargill-Evolvaの提携関係で開発してきたReb. M+Reb.D(ステビア中に極微量存在するReb.MとReb.Dの適切な配合で、味質が良く、かつ、後味のよい甘味料製剤になるとしている)もEverSweetという製品名での発売も発表されていたと記憶。それが、既に発売済みなのか否かとその販売状況が知りたいところです。Evolvaの増産計画もアナウンスされており、Cargill-Evolva, DSM, それぞれの立ち位置がどんな感じなのかや、さらにAmyrisもReb. Mの発売を予定しているということなので、発酵ステビア甘味料というカテゴリーがどのような姿になっていくのか興味深い。また、天然物を合成生物学的な手法などを駆使して発酵生産した発酵「天然物」に対する消費者のperceptionがどんな感じになるのか見てみたいところです。

【関連情報】

■ DSM:バイオテクノロジーセンターをオランダに新設:https://www.dsm.com/countrysites/japan/ja_JP/media/press-releases/2017/05/new-biotech-center-delft.html

研究開発拠点『the Rosalind Franklin Biotechnology Center』をオランダのデルフトに開設

■ Sweetness joint venture: Cargill and DSM partner to establish Avansya:https://m.foodingredientsfirst.com/news/sweetness-joint-venture-cargill-and-dsm-partner-to-establish-avansya.html

■ Evolva agreement with Cargill unimpacted by major sweetness tie-up :https://www.foodingredientsfirst.com/news/evolva-agreement-with-cargill-unimpacted-by-major-sweetness-tie-up.html

The Swiss-headquartered company has stressed that Evolva’s royalty rights on EverSweet and their existing agreement with Cargill will remain unchanged as a result of the upcoming joint venture.

 

CargillとDSMが、発酵ステビア配糖体でjoint venture設立

CargillとDSMが、new sweetness joint venture “Avansya”社(50-50 partnership)を2019年Q1に立ち上げ予定であると報じられています。両社は、ともに、highly sought-after, sweet-tasting molecules, such as steviol glycosides Reb M and Reb D の発酵生産で、抽出物と同等かそれ以上の量とコストで供給可能となるよう検討してきた。両社技術を融合し、発酵ステビア配糖体を”EverSweet”(Cargellが使ってきたブランド名)というブランド名でで上市する予定とのこと。2019年夏、Blair, Nebraska (US) siteの新しい発酵施設で生産し、non-artificial, zero-calorie, great-tasting sweetener optionsの提供開始する見込み。Joint ventureは、発酵ステビア配糖体(Reb. M及びD)に限定。DSMは、発酵などバイオテクノロジーに関する技術、Cargillは、甘味料市場での実績とアプリケーション開発、原料供給など、互いの強みを組み合わせるとのこと。社名は、DSMがReb.Mのブランド名として使っていた’Avansya’、ブランド名はCargillが使っていた’EverSweet’とするなど、50:50のJoint ventureであることを感じさせる配慮がなされているように思います。

Sweetness joint venture: Cargill and DSM partner to establish Avansya
Foodingredientsfirst 08-Nov-2018

同じ製品を同じような手法で開発し、競合とみなされてきた両社が、上市という段階でJVを設立することにしたのは、かなり思い切った提携に思えます。。天然であることを強調して抽出および酵素変換で味質の良いステビア配糖体を製造するグループや、Amyrisの発酵Reb M参戦の話題などがある中で、戦略的で利口なやり方と感じます。こんな大胆なことをする本音の部分を聞いて見たい気がします。

‘A match made in heaven’: Cargill and DSM team up to bring fermentation-based sweeteners to market
Foodnavigator 08-Nov-2018 at 18:46 By Elaine Watson


Cargill and DSM – who have both independently developed steviol glycosides via microbial fermentation – are now teaming up in a bid to accelerate their development under the Eversweet brand.

上記の記事では、製造法について、若干ふれています。genetically engineered baker’s yeastを用いた発酵生産とのこと。ステビア葉からの抽出で製造するPure-Circle社などから、Do consumers think stevia that’s not from the leaf is ‘natural’?という趣旨の問いかけがなされている様子。今後、発酵ステビア配糖体のロビー活動(genetically engineered bakers yeastを用いた製造法)や、それに対する消費者のperceptionがどのような動きになるのか、注目されるところです。その結果によって、食品領域でのバイオテクノロジーの活用が加速されるのか、現状維持なのかが決まるように思えます。